何も考えずにGoogleフォトに写真や動画を保存すると、その容量がどんどん消費されてしまいます。しかしある使い方を覚えれば、無料で利用できる15GBの中にGoogleフォトの写真や動画を無制限に、容量を使うことなく保存できます。今回はその使い方をお教えします。
スマートフォンのカメラはいまや高解像度化がすすみ、ファーウェイ(Huawei)のP20 ProやMate20 Proに至っては4000万画素のカメラを搭載しています。ここまで画素数が増えると、写真のデータサイズも大きくなり、スマートフォンのストレージ容量を圧迫することが少なくありません。
そんなときに便利なのが、ネット上にデータを保存できるクラウドストレージサービスです。クラウドに写真や動画をアップロードしておけば、スマートフォンの空き容量を増やせますし、万が一スマートフォンを紛失したり壊したりしても写真は保存されています。また、機種変更をしても、昔の機種で撮った写真をすぐに同期できます。
そんな便利なクラウドストレージサービスは数多くあり、写真専門のクラウドストレージサービスも少なくありません。しかし、最初に利用する写真用のクラウドストレージサービスとしてまずおすすめできるのはGoogleフォトなのは間違いありません。中でもAndroidユーザーであれば、Googleフォトの利用は必須状態なのが実情です。
Googleフォトは、無料で15GBの容量が利用できるクラウドストレージサービスです。Googleアカウントを持っている≒Gmailを使っている人であれば誰でも利用できるので、もしあなたがまだGoogleフォトを利用していなかったとしても、あなたのために15GBのGoogleフォトのスペースはすでに用意されていますから、これを使わない手はありません。
先にGoogleフォトの容量は15GBと記しましたが、64GBや128GB、あるいはそれ以上の容量のスマートフォンで容量が足りなくなっている人にとってみれば、15GB程度の容量ではあっても仕方がないと思えるかもしれません。しかも15GBの容量はGoogleフォトだけではなく、Gmailの添付ファイルやGoogleドキュメントなどでも消費されるのです。
しかし、これからお伝えするGoogleフォトの使い方を利用すれば、この15GBを100GBにも1TBにも、それどころか無制限に実質的な空き容量を増やせるのです。もちろん無料で利用したままで、無制限に写真や動画をGoogleフォトに保存できます。
こんな魔法のような使い方ができる理由は、Googleフォトでは1600万画素以内の写真や画像であれば、使用容量としてカウントされないためです。つまり、同じ10MBの画像であっても、1600万画素以内であれば無制限に保存できるのに対し、1600万1画素以上であれば途端にGoogleフォトのストレージ容量を使用してしまうのです。
すると次に気になってくるのが、1600万画素というのはどの程度のものなのかということです。冒頭に記したように、Androidの上位機種では4000万画素のカメラを搭載しているものも登場しており、1600万画素は少なく感じられます。しかし2019年2月現在、最新のiPhoneである、iPhone XS(Max)でも背面カメラは1200万画素止まりなのです。
むやみに画素数が増えても、拡大した時に手ブレなどの影響が大きくなるばかりであることを思えば、手ブレしやすいスマートフォンでむやみ画素数を増やすのは得策とは言い難いのが現実です。また1600万画素はA4に印刷すると400dpiでピッタリという画素数です。ポスターなどに使うのでない限りは、十分な画素数と言って間違いありません。
もちろん容量を無制限に使える上で述べた使い方は、動画についても適用されます。動画については、1920×1080ピクセルの1080pのHD動画までであれば、30fps、60fpsは問わず容量を使用せずに保存可能です。もちろんそれ以下の720pなどの動画も問題ありません。
ただし、高画質の4K動画は容量としてカウントされます。したがって、4K動画をGoogleフォトに保存する場合は、15GBの残り容量がどんどん減っていくことになります。最近のスマートフォンは、上位機種ならばまず4K動画が撮影可能なので、こうした動画を撮っている人はGoogleフォトを利用する際には残り容量に気をつけてください。
4K動画は、3840×2160ピクセルと1080pの4倍のサイズで、動画サイズもほぼ解像度に比例して4倍近いため、Googleフォトでもさすがに無制限に保存させるわけにはいかなかったようです。
Googleフォトは、クラウドにアップロードする際に、自動で画像なら1600万画素に、動画なら1080pにコンバートする「高画質」と、コンバートしないでそのままアップロードする「元のサイズ」を選択できます。常に高画質モードに設定しておけば、Googleフォトの容量を消費せずに無制限に写真や動画を保存できます。
しかし、中級機のデジカメでは2000万画素を超えるのが一般的ですし、Androidのハイエンド機を利用している場合は、1600万画素では物足りなく感じることもあるはずです。そんなときには「元のサイズ」で保存すれば、Googleフォトに勝手に画像を縮小されることはありません。
もっとも、その代わりに無料分の15GBの割り当て容量を消費してしまいます。Gmailの添付ファイルやGoogleドキュメントを利用している場合には、Googleフォトに割り当てられる容量はさらに減ります。大きな画像や動画はその分容量も食いますから、15GBなどあっという間に使い潰してしまいます。
そうなったら、あるいはなりそうならば、無料でGoogleフォトを使うのは諦めて、後に記す「Google フォトは容量を有料で増やすことも可能」の章を参考にしてください。
Googleフォトに、「高画質」でアップロードしていたつもりがいつの間にか設定が変わっていたり、ちょっと「元のサイズ」でアップロードするつもりでいて「高画質」に戻し忘れたりすると、自分で思っている以上にGoogleフォトの容量を使ってしまっている場合があります。
そんな危険を避けるためにも、こまめにGoogleフォトの使用量を確認するという使い方を身につけてください。そんな使い方のために、まずはGoogleフォトの使用量の確認方法を説明します。
PC上でGoogleフォトの使用量を確認するには、最初に下のリンクからブラウザでGoogleフォトにアクセスし、左上の「≡」アイコンをクリックします。
そして、プルダウンメニューの中から「設定」を選択します。
すると、切り替わった設定画面の「元のサイズ」の横に「空き容量 ××GB」と使用可能容量が表示されます。
1 / 3
続きを読む